静かに降る雪は 両手ですくったとしても その穏やかな熱で儚く溶けてゆく 舞い落ちる幾億もの雪の花びらのなか ただひとひら、手のひらに落ちた欠片ように 彼の前に現れた少女 彼女はその手のひらの中で 初めてのぬくもりを知る その身を水に変える緩やかな熱を… ものかげ新説日本昔話第3段『瑠璃草物語』 新人シナリオライターによる 白い季節の物語 いつもより穏やかなデムパで配信予定